滲まない思いを。

本格的な冬になりましたね。

福岡は九州だから暖かい〜〜!!!

なんてことも無く、普通に寒いです。

 

 

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そんな中私は冬の味覚の牡蠣‥‥

いやNICO Touches the Walls産のOYSTERを手に入れました。

特典目当てでAmazonで買ったものの届くのが9日。待てねえわ、と5日にタワレコフラゲしました。同じCD2枚も買うなんて正直この人達以外での経験はありません。ただの馬鹿なんだと思います。でも後悔も反省もしてません。クズです。

 

レビューなんてものは語彙力と知識の関係で書けないので勝手に感想文を書こうと思います。

 

OYSTER-EP-

前作「マシ・マシ」より1年ぶりの新作!

とれたて新鮮音楽のミネラルたっぷりのEP!

 

新曲5曲+ボーナスディスクとしてその曲達の

アコースティックverを収録!

 

とんでもないことやってくれちゃってる。

食べ比べ‥‥じゃなくて聴き比べもしてみました。全部個人的な感想です。ご了承ください。

 

 

 

 

01.mujina

「Fighting NICO」ツアーの本編ラストに披露されていた曲。ニコフェストで聴いた時は印象がかなり変わっていた気がする。歌詞もアレンジも少し変わっているみたいですね。

 攻撃力抜群。最初からこの曲はとてもテンションがあがる。こんなカッコイイ曲を隠し持っていたなんてずるいぞ。

 

ACO ver》

低音好きにはたまらないこのアレンジ。

バズドラとベースの絡みが最高。

さっかんのベースが全面的に押し出されていて

ベース好きとしては本当〜〜に最高に好きです。攻撃力抜群のバンドアレンジverとは打って変わってオシャレな印象。

こういうことしちゃうから面白いんだよね彼ら。だがACOのしょっぱなから期待を軽く大幅に上回るのが恐ろしすぎです。

 

 

02.Funny Side Up!

先行配信されはじめてから死ぬほど聴いてましたがやっぱり好き。

ドラマ「目玉焼きの黄身、いつつぶす?」の主題歌として使われていて見てましたがこのTVverのアレンジも結構好きなんですよね。

NICOの強みである「言葉遊び」が光る1曲。

ピアノが入っていることで全体的にカラフルな印象を持っています。

「踊れミュージック」その歌詞の通り勝手に身体が踊り出してしまいそう。

カレキーズことNICOのコーラス隊との掛け合いも最高です。

 

ACO ver》

イントロから何やってくれてんねん!!って言ってしまうくらいにカッコイイ。

この人達見てると毎回あれ、アコースティックってなんだっけ?と思ってしまう。

アコースティックなのにロック。こういうのたまらん。私の中のアコースティックの概念をいい意味でぶち壊してくれてます。

スーパーハイスペックサポートメンバー浅野くんのバイオリンが絡んでくるのも最高。

 

「oh CLOUDY 涙が止まんない ブルージー」

のあたりの息の詰まりそうな歌い方からのファルセットがとても好きです。

 

 

03.カレキーズのテーマ

NICOのコーラス隊でもあるさっかん、古くん、祥太郎さんによる作詞作曲のナンバー。

「1度頭を真っ白にできる曲」ということらしい。たしかに。このあとの2曲を前半2曲のテンション保ってきくのは厳しいからね。

 

おそらくカレキーズのメンバーのコンセプトが散りばめられているんだろうなぁと思う歌詞。

クスってしてしまう微笑ましい曲。

しかしGコードからカサカサと」まさかとは思いますがあの黒光りしてる虫のことじゃないですよね?違いますよね?そうなの?教えて古村さん。

 

ACO ver》

バンドverと歌詞が変わってました。

メロディーラインも歌詞もすこし切なげな印象。全体を通して食べ物の事が多かった気が‥‥‥‥OYSTERだからかな‥‥牡蠣とは一言も言ってないけど。

 

このカレキーズのテーマに関しては

どちらのアレンジも少し遠くから聴こえてきて、バンドをはじめたばかりの少年達が秘密基地に集まってこそこそと録音しているような風景が思い浮かびました。

 

 

 

04.bud end

イントロからどことなく90年代の香り。

初めて聴くのに、ああ‥‥懐かしいなぁ。なんて思ってしまった。私が物心ついた時に流れていたような音楽だ。心地いい。好きだ。

光村さんにしては新鮮な歌詞なのかなと思ったけれどやっぱり光村さんらしい歌詞。

あとこの曲に関してはコーラスが完璧に武器だと思います。祥太郎さん以外もコーラス出来るようになったのが本当に強いと思う。

 

ACO ver》

ほぼ弾き語り。ラストの方の心からの叫びとも言えるような歌い方が心を強く揺さぶりました。

ヴォーカリスト光村龍哉の才能が爆発しすぎている。本当に歌が上手い人とはこういうことなんだろうなと思いました。やっぱり世界一好きなヴォーカリストは彼です。

 

 

05.Ginger lily

 ニコフェストで初披露されたときは色んな思いがこみ上げて来すぎて視界が滲んでステージも見えず。イントロの「今からなにが始まるのか」というワクワク感があり、でも歌い出しの「ねぇ、ジンジャー」から一気にエモーショナル。この曲をいちはやく聴きたいからとタワレコで視聴したときいい歳して人目もはばからず泣き出してしまいそうだった。

1125/2017の思い出だとか今まで彼らが歩んできたメジャーでの10年とか、私の勝手な思いだとか。そんな思いがこみ上げてきた。

 

彼らの歌う「葛藤」はいつも心の奥までグサッと突き刺さる。容赦なくえぐられる。かき乱される。NICOの音楽ほど私の心をかき乱して振り回してくれるものはない。

 

最後には「滲まない思いを歌ってみるから」 と前向きに動き出す。

こういう彼らにいつも救われているし支えられている。

 

 

ACO ver》

アコギの音が心地いい。

バンドverよりも優しめな歌い方。寄り添ってくれるようなそんな歌。

光村鬼コーチ(笑)のもと何テイクも撮り直して最後にはカレキーズの声がガラガラになってしまうほど頑張ったというコーラスが美しい。

特に二番の最初あたりのコーラスワークが素晴らしい。何度も言うけど2012年の「夢1号」以降このバンドのコーラスは完璧に武器になっていると思う。

 

 

 

 

16歳の頃にただ「なんとなく」聴いたその音楽に惹かれ続けてもう10年が過ぎようとしている。少しだけ「方向性が分からない」と離れかけてしまったこともあったけれど、一度囚われた心はそう簡単には離れない。

10年経ってようやく「自分たちのやりたい音楽」を掴んだ彼らにこれからも身を委ねていこうと思いました。これからもどんどん振り回して欲しい。

 

新曲は5曲だけどまるで10曲あるかのようなアレンジ。歌い方も全て違いました。語彙力と知識が皆無なのでどこがどう違うとか語りきれないけれど。

アコースティックだから単にBPM落とせば‥‥とかカントリーチックにすれば、とかじゃなくて全くの別物にしてしまう彼らのアレンジの才能には頭が上がりません。風の噂によると他にもアレンジパターンがあるとか。どれだけアレンジの引き出しを持っているのですか。

ライブで聴けるのかな。はやく行きたいね。

ツアーはまだですか?楽しみにしてます。

 

しかしACOをボーナスディスクにしたのは勿体ないぞ。二枚同時リリースでも買うのになぁ。

 

 

 

今年買うCDはおそらくこれで最後。

今年もいい音楽にたくさん出会えました。ありがとう。来年はどんな音楽に出会えるかな。